院長からのメッセージ

院長プロフィール

院長紹介

神崎徹院長
昭和26年11月22日 島根県益田市に生まれる.
昭和53年3月 大阪大学医学部医学科卒業。
大阪大学医学部附属病院産婦人科で1年間研修
昭和54年7月 貝塚市立病院産婦人科勤務
昭和56年7月 大阪大学医学部産婦人科、後期研修
昭和58年8月 国立循環器病センター、周産期治療科勤務
平成 6年1月 大阪大学医学部附属病院、分娩育児部勤務
平成10年3月 同上講師
平成14年2月 同上助教授
平成16年6月 同上退職
平成16年10月 西宮に神崎レディースクリニック開設


専門分野


【周産期医学、超音波による胎児診断学】
大学卒業後、産婦人科医としての一般的トレーニング終了後、国立循環器病センター周産期治療科で約10年、大阪大学医学部付属病院分娩育児部で10年、その間一貫して周産期医療(いわゆる産科)に携わってきました。具体的にいうと、病気を持った妊婦さんや早産、妊娠中毒症などの異常妊娠の妊娠・出産、そして病気を持った胎児の診断や治療を数多く経験しました。また、循環器病センター在職中は、新生児の治療にも携わり、胎児と新生児の両方の病態生理を学ぶ機会を得ることができました。この20年の経験のお陰で、周産期医療の現場で遭遇する多くの異常に対処することのできる、知識と技術を身につけることができたと考えています。
大阪大学では、教育機関であるという特性上、経験や勘だけに頼らない科学的な医療の研究と実践を学ばせていただきました。科学的な医療の研究というと、「何か冷たい、無機質」な感じを抱かれるかもわかりませんが、実は、患者さんにとって最も良い医療とは何かを、単に治療効果だけでなく、医療経済やQOL(生活の質)などを含め、医師の思い込みや社会的通年を排除して解明することなのです。妊婦さんや胎児の中から、患者さんに余分な肉体的および経済的な負担をかけずに効率よくハイリスクを抽出することが大切な周産期医療では、最も大切な考え方なのです。
妊娠・分娩の多くは異常なく無事に終わり、ほとんどの場合、医療が関与する必要はありません。妊娠・分娩が生理的現象で異常ではないと言われる所以です。異常の発見が大切なことは言うに及びませんが、ほとんどが正常に終わるような医療の現場で我々医師のすべきことは、正常な経過をたどっていることを確認し教えてあげることだと思います。たとえ何事もなく終えるとは言え、女性にとって妊娠・出産はとても不安なものだと思います。20数年の経験から、その不安を少しでも解消してあげることが我々産科医の使命だと思うようになりました。

院長からのメッセージ

神崎徹院長「確かな医療と快適性」
これは、3年前に開業するときに掲げたポリシーです。
開業する以前は、国立循環器病センター、周産期治療科で10年、大阪大学分娩育児部で10年間、主にハイリスク妊娠を扱ってきました。開業するにあたって、その経験から得られた最先端の知識と技術をもっと多くの妊婦さんに生かしたいと思いました。それが「確かな医療」という意味です。
開業するにあたり、私がもう一つ目標にしていたのが「快適性」です。内装や食事などの物理的環境も勿論快適さには欠かせないものですが、「安心」や「安らぎ」といった内面的なものがまず頭の中にありました。抽象的で具体的なイメージはなかったのですが、確かな医療に守られているという安心感、そして理不尽な束縛から解放される安らぎを当初描いていました。
長年ハイリスク妊娠と向き合う中で、医療が主体となる診療に少なからず違和感を持っていました。それは大きな病院の中でのチーム診療では仕方がないことなのですが、病院の都合や医療従事者の都合が優先されることで、妊婦さんやご家族にご不自由をおかけしている場面があったように思います。また、科学的な医療を学ぶ内に、医学的に根拠のない習慣や思い込みで、患者さんに不必要な負担や束縛を強いていたのではないかと感じることもありました。医療従事者の都合や、不確かな根拠で、「してはいけない」、「しなくてはならない」を押し付けないようにすることが快適性につながるのではないかというのが開業当初の私のポリシーでした。
その後三年が経過し、ある程度私のポリシーは実践できていると思います。しかしそれだけで患者さんの快適さが達成できるものではないことに気づいてきました。月並みですが、「真心と優しさ」これなくして「快適さ」は達成できません。医者には医者としての、看護師には看護師としての、事務員には事務員としての、院内で働く全ての人それぞれの立場でのプロフェッショナルとしての「真心と優しさ」こそが、患者さんに快適さを感じていただくために最も大切であることに気づきました。
知識と経験に裏付けられた「真心と優しさ」をモットーに、職員一同皆様をお迎えしたいと思います。